キッチンの高さ
2024.06.24
こんにちは。
みなさんは普段キッチンを使うとき、高さを意識したことはありますか?
高くて使いにくい、低くて腰が痛くなる…など、悩みをお持ちかもしれません。そこで今回は、日常生活に欠かせない「キッチンの高さ」についてお話しします。

■昔のキッチン
以下は、明治から昭和にかけての、昔のキッチンの画像です。



今のように多様なデザインや機能を持つことは少なく、高さについての基準もありませんでした。平均身長が今よりも低かったことや、家事をする主婦が膝を曲げて作業することが多かったため、低めに設計されていたようです。
しかし現代では平均の身長が上がり、より家事を効率よく行うためのキッチン設計が求められるようになりました。人が出来るだけ自然な動きや状態でモノを使えるように設計し、デザインに活かす「人間工学」という考え方・学問が広まった事も関係しています。
また、昔のキッチンはシンプルなデザインで収納スペースも限られていました。対して現代のキッチンは、機能性を重視したデザインが多く、収納スペースも豊富です。
そのほかオープンキッチンやアイランドキッチンなど、多様なスタイルが選べるようにもなっています。家族構成や生活スタイル、好みに応じて選ぶことができるようになり、夢が広がりますね。

■男女の使い勝手の差
時代の移り変わりとともに、男性がキッチンに立つ機会も増えてきました。そのため現代のキッチンは、男女どちらにも使いやすい高さ・設計が求められています。
一般的に男性の方が身長が高い傾向にありますが、それぞれ使いやすいとされる高さは下記のとおりです。
●男性…85cm~90cm
●女性…80cm~85cm
ただし当然ながらそれぞれの身長や、好み(少し高いほうが使いやすい、低いほうが使いやすいなど)もありますのであくまで目安・参考程度にお考えください。

■高さを決めるポイント
実際にキッチンの高さはどう決めたらいいのか迷う方もいらっしゃると思いますが、主に下記の3つの選択肢から選ぶことになると思います。
1:調理する人の身長に合わせる
長くキッチンを使う方の身長や好みに合わせると、負担も少なく、料理や作業も捗ります。
2:キッチンの使い方で決める
料理だけでなく、洗い物や片付けなど、キッチンで行うすべての作業を考慮して高さを決めることも重要です。特に調理家電・食洗器など自動化を考慮することも必要になります。
3:家族全員の使い勝手
ご両親やご夫婦、お子様など家族全員が快適に使えるよう、高さ調整が可能なカウンターを取り入れるという選択肢もあります。
現在はスライド式の踏み台や、二段式のカウンターなど、補助具も豊富です。オプションとして取り付けてみるとより快適に使えるようになるかもしれません。

キッチンは見た目のデザインに意識が向きがちで、高さについては「これでいいか」と思われがちです。が、快適な生活を送るためにとても重要な要素です。
私たちのたみつ建匠舎ではお客様の夢やご希望をお伺いしたうえで、より良い暮らしになるようライフスタイルや家族構成に合わせた最適なキッチン設計をご提案しております。ぜひご相談ください。
今回もお読みいただき、有難うございました。

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