屋内の階段設計①
2024.03.12
二階建てや三階建てのマイホームやリフォームを考えるうえで重要なのが、階段の設計です。設置する場所、機能性を含めてデザインする必要があり、種類によってそれぞれメリット・デメリットがあります。
そこで今回は、階段の主な種類とその特徴、メリットやデメリットについてご説明します。
ストレート階段(直線階段)

特徴:シンプルでスタンダードな一直線の階段。古民家や一般的な家庭でよく見られる階段です。
メリット:踊り場が不要で必要面積が狭く済みます。また、階下のスペースを有効活用できます。
デメリット:曲がり角がないため、足や物を滑らせた場合は下まで落ちてしまうなど、安全性に課題がある場合があります。
L字階段(かね折れ階段)

特徴:途中で一箇所、直角に折れ曲がった階段。かね折れ階段とも言われています。
メリット:ストレート階段よりも安全性が高いほか、階下のスペースを有効活用できます。
デメリット:設置スペースに制約があり、曲がり角の部分が使用しづらい場合があります。
U字階段(折り返し階段)

特徴:上から見るとコの字、Uの字になっている階段。折り返す部分に踊り場を設置できます。(折り返しの部分が三角になっていて踊り場がないものは回り階段と呼びます)
メリット:安全性が高く、上り下りがしやすい階段です。
デメリット:設置する広いスペースが必要となります。また、段数が増えるため費用も比較的高めです。
スパイラル階段(らせん階段)

特徴:巻貝のように螺旋状に上り下りする階段で、独特のデザインが可能です。
メリット:コンパクトでスペースを節約でき、視覚的な魅力があります。吹き抜けのように空間を遮らないため、採光性にも優れています。
デメリット:床板が比較的小さく、上り下りが慎重になります。また、大きな家具の運搬が難しい場合があります。
このように、階段にはさまざまな設計が考えられます。
夢や憧れはもちろん、全体のデザインスタイル、予算、インテリア、利便性や将来性などを考慮して、最適な階段を選択することが大切です。もしもお悩みがありましたら、いつでも弊社にご相談ください。
次回のブログ記事は、引き続き階段について素材や手すり、デザイン面のお話をしたいと思います。楽しみにお待ちください。
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