天井のおもな形状について
2024.01.22
こんにちは。
住まいのデザインにおいて壁や床、インテリアに気を取られて忘れてしまいがちな天井。しかし天井は空間全体の印象を大きく左右する重要な要素のひとつです。
そこで今回は主な天井の種類に焦点をあて、その特徴やメリット・デメリットついてご紹介いたします。
※画像は全てイメージです
①平天井(ひらてんじょう)

●特徴:一般的な水平のシンプルな天井。
●メリット:設置が簡単で、空間を広く感じる。また、和洋問わずどんな部屋にでも合わせやすい。コストも抑えることができる。
●デメリット:無機質で見た目通り平坦な印象も。
②勾配天井(こうばいてんじょう)

●特徴:屋根の形状にそって傾斜している天井。最上階やロフト、寝室、リビングなどさまざまな場所に採用できる。また、両流れ、片流れなど好みに合わせた形状をとれる。
●メリット:奥行・開放感がうまれ、空間デザインを豊かにすることができる。また、勾配部分に窓を付けることで採光性も上がり明るい印象の部屋になる。
●デメリット:照明設置が難しいことがある。また、平天井よりもコストがかかる。
③折り上げ天井(おりあげてんじょう)

●特徴:天井の一部が段差を伴い部分的に上がっている天井。リビングや玄関などに採用されることが多い。
●メリット:デザイン性に優れており、高い天井で空間を広く見せられる。照明がよりキレイに見える。
●デメリット:角が増えるため掃除に手間がかかることがある。コストがかかる。
④下がり天井(さがりてんじょう)

●特徴:折り上げ天井とは逆に、一部分が低くなっているデザイン。キッチンやリビング、寝室に採用されていることが多い。
●メリット:空間のアクセントになる。また、照明の配置が柔軟。空間の区切りとなって落ち着いた印象をもたせることができる。
●デメリット:人によって圧迫感を受ける。下がり部分の面積や色・素材により部屋が暗く感じられることもある。コストがかかる。
⑤船底天井(ふなぞこてんじょう)

●特徴:船底を逆さまにしたような勾配のある天井。和室で採用されることが多い。
●メリット:個性的なデザインとなり、部屋を広く、落ち着いた雰囲気に見せることができる。
●デメリット:屋根裏部屋をつくりにくい。施工が複雑で、コストがかかる。
⑥腰折れ天井(こしおれてんじょう)

●特徴:台形の上部分のように、中央が水平で、両サイドに傾斜があるかたちの天井。
●メリット:空間に変化をもたせやすい。真四角な部屋の印象を和らげることができる。
●デメリット:天井が低く感じられることがある。
⑦掛込み天井(かけこみてんじょう)
●特徴:平天井の隣に段差を設け、勾配天井を組み合わせたかたちの天井。縁側の軒などの勾配を利用している。茶室や和室に採用されることが多く、和風のデザインに合う。
●メリット:特徴的な天井で上質な印象を持ちやすい。空間に変化をもたせて広く見せることができる。
●デメリット:和室や和モダンな部屋向きの天井。施工が複雑で、コストがかかる。
各天井にはそれぞれ独自の特徴があります。
空間に合った天井を選ぶことで全体の雰囲気をより一層引き立てることができますし、天井に使用する素材や色によっても印象は大きく変わります。
弊社ではお客様のお好みやお部屋全体の雰囲気、インテリア、ご予算などに応じて、最適なご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
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