縁側のリフォーム
2023.08.07
こんにちは。
今回は歴史ある木造邸宅の縁側をリフォームさせていただいたお話です。
建築からかなりの年月が経っていることで建て付けが悪くなっており、少しの風でガタガタと音が鳴る、台風の時に強度が心配……などの面からリフォームのご相談をいただきました。
強風の日は畳で押さえつける必要があるほどの劣化具合です。
縁側のリフォームでは価格や取り扱いの面からアルミ製の建具が選ばれることが多いなか、ご依頼者様であるお祖父様は「美しい木造の姿のまま残したい」という希望をお持ちだったため、材質は木材で即決されました(一般的に、木造の建具はアルミ建具の8~10倍もの価格差があります)。
私たちもご依頼者様の大切な想いを実現させるため、次の台風の時期になる前に、と4月頃からリフォームに取り組ませていただきました。
こちらがリフォーム前の写真です。

そしてこちらが、リフォーム後です。

軒を支えながらのリフォームとなるため、慎重に作業を進めました。


材木には柱と建具には檜(ひのき)を、鴨居と鎌池には地松(じまつ)を使用しました。幾度も材木屋さんと打ち合わせをおこない、どれもこだわりぬいた逸品の木材ばかりです。
それぞれの木材の特徴として、松は引っ張りに強く、檜は圧縮に強いとされています。この特性を生かして、丈夫で長持ちする縁側を作り上げました。(あくまで一般的な特徴です。意図的に他の使い方をする場合もあります)
木目のひとつひとつに関心を向けていただいていたご依頼者様にも大変ご満足いただき、リフォームは完成しました。新品の建具は色合いが浮いて見えますが、ご依頼者様の暮らしと共にどんどん馴染んでいくためこれからの変化が楽しみです♪
お客様の大切な思い出の場所をより美しく、快適にするお手伝いができたことを心から嬉しく思います。なお、施工は5月末に完了しており、台風や大雨の季節となる前に終わったことも幸いでした。
これからはガタつきや破損の不安がない暮らしを送っていただけることと思います。
次回のブログでは、今回のリフォームの際にお世話になった材木屋さんとの話をお届けします。私たちは常日頃から材木屋さんの知識や協力をいただくことで、お客様のご要望を実現できると考えております。
ぜひお楽しみに!
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